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 ラピスラズリ 

 

ラピスラズリは青金石(ラズライト)を主成分とした複数の鉱物の固溶体半貴石です。 和名は「瑠璃」。

モース硬度は5~5.5。

その美しい青色は、古代からウルトラマリン(顔料)の原料として用いられていました。

語源から「群青の空の色の石」を意味するように、深い青色~藍色に黄鉄鉱(パイライト)が星のように煌めくものも多くあります。

主たる原産地はアフガニスタンですが、内戦の影響から採掘不可能になったという噂を以前に仕入れ先の業者さんから伺いました。ロシア産など他産地の石を見かけることがありますが、ラピスラズリ然とした特有の藍色は、やはりアフガニスタン産が最も美しいと感じています。

石言葉は「尊厳・崇高」。

 

私が「瑠璃」というHN(ハンドルネーム)を使い始めたのもこの石との出会いに由来しています。

ふらりと立ち寄った時計屋さん(石屋じゃない!?)に、綺麗な青色のラピスラズリのブレスレットが置いてありました。
パワーストーンとかスピリチュアルとか一般的に流行るずっと前のことですね。

アクセサリーはあまり身に着けない方なのに、しばらくそのブレスレットを眺めた後、レジに持参しました。
店を出てすぐに身に着けて、それから何年もの間、愛用することになります。

人生の大きな転機が訪れたのはラピスラズリを迎えた直後。
何かしらの縁ある石として、今も大切な相棒のような、というより自分に「瑠璃」と名付けた時から、もうそのもののような、私にとって他石の「特別」とは一線を画す存在となっています。

 

 

ラピスラズリは「ブレイクスルー」の石、といいます。

私たちが、今「自分自身」と思っているものには、必ず自他の境界となるものが存在していますが、「自分を変えたい」「新しい何かを掴みたい」と人が思う時は、その境界を超えて行く必要があります。
その時、このラピスラズリが力強いサポーターとして働きかけてくれるのです。

境界とはいわば、自身を護るために築き上げられた壁です。

「自己変革」は、自分を護っていた壁を打ち壊し、或いは乗り越えて、未知なる扉を開けることになるわけですから、人間の本質としてそこに「恐れ」が生じるのはごく自然なことでしょう。

そしてその「恐れ」とは過去から連なる「現在の自分」が生み出している感覚に外ならず、単に「知らないことへの不安」から生成されている幻影なのです。

一歩、勇気をもって踏み出せば、漠然とした「恐れ」は消失します。
そして代わりに得られるのが、「新たな立ち位置からの新たな視界」です。

理屈で言えば「変化」とはそのようにごくシンプルな流れなのですが、それを難しくしているのが境界を超えることへの恐れと、境界が必要だと思い込んでいる深い部分から生じる「痛み」。

この「痛み」というのは、「恐れ」と同様に過去から連なる現在の自分が感じるもの、となるのですが、私たちはどうしてもそれを「悪いこと」だと分別して、可能な限り避けようとします。或いは痛みをもたらすものと必死で戦おうとします。

ですが、見方を変え、より大きな視界でそれらを俯瞰することができるなら、そのしくみを理解することができるでしょう。

「求める真実は、痛みのその先に存在する」

痛みを生じるのは自分が正しく真実に向かっているからであり、真の変革はそこからしか始まらないのです。

境界を越え、或いは突破し、恐れを拭い去り痛みと敢然と対峙し、それらがもはや無用の長物であると理解した瞬間、視界を覆っていた靄は消え、新しいステージの始まりを迎えます。

ラピスラズリは「ブレイクスルー」の石。

ある人にとっては「強すぎる」と感じる石かもしれませんが、準備が整い覚悟を決めた人にとっては、常に真実を指し示す助言者として、その過程を共に進み続ける心強いパートナーとなってくれる石なのです。